80年代から90年代のプラダのバッグというと、ナイロン素材と逆三角のロゴプレートのイメージが強いと思います。
あのナイロン素材は普通のファッション用のものではなく、パラシュートやテントなどに使われる「ポコノ」というもので、さすがにアウトドアで使うだけあって軽くて丈夫で扱いやすく、撥水性にも優れています。
プラダはこのポコノを使って今までになかったナイロンバッグを生み出して一大旋風を巻き起こし、また業績も今までの停滞を打ち破るかのごとくアップしてファッションの世界で再度の牙城を築くこととなったのです。
プラダのトートバッグ
最近はモードなアイテムが多いプラダですが、かつてプラダといえばナイロンバッグ、そのナイロンバッグで人気があるのはナイロンの軽さとしなやかさを活かしたトートバッグやリュックサックでした。
逆三角形のロゴプレートがついた黒のナイロンバッグは機能性も収納性も優れていたため通勤や通学などで荷物が多いOLや学生に大人気で、80年代から90年代の丸の内OLが軒並みプラダのキルティングのチェーンバッグを使っていたのが印象的です。
ちなみに、足元はフェラガモのヴァラがお約束です。
またB4681やB7351などのシンプルなトートバッグも普及していました。
プラダの人気アイテム
プラダはトートバッグ以外にもコロンとしたおにぎり型のシルエットが可愛らしいB3864やポケット付きのリュックB2811やB6677など幅広いアイテムがあります。
丈夫なナイロンは化粧ポーチなどにも活用され、手ごろな価格ということもあってプレゼントなどに流行っていたこともあります。
プラダの人気色
プラダのナイロンバッグはカラーも豊富で、一番有名なNERO(黒)を始めとしてEBANO(こげ茶)やBIANCO(白)、DENIM(デニムっぽいブルー)などが人気色です。
逆に、こういう定番色では納得しないマニアックな人はANTRACITE(とても深いダークグレー)やPRUGNA(暗い紫)など一見すると黒っぽいけど黒ではないカラーを選んで密かに楽しんだり、滅多に見かけないような限定色も人気がありました。
いくらで売れる?プラダのナイロンバッグ
比較的新しい時代のプラダは数万円から10万円以上で売れますが、上記で紹介した80年代から90年代のナイロンバッグは市場に普及した数が非常に多く値崩れしているかと思いきや、実は予想以上に高く売れます。
というのは、人気があったバッグなので今でも欲しい人が一定数いるらしく、需要と供給の関係でいえば需要があるのでそこそこの価格で売れるようです。
自分が売った時の感触でいうと、正直いって今さら感があるので値段が付けばラッキーと思っていたB2811の2ポケットリュックが1万円になって驚きました!
未使用で状態が良かった訳でもなく、楽天オークションで17,000円くらいで買った品です(笑)
使い倒して使用感ありありの捨てるしかないと思っていたB4681が5,000円で売れたり、やはり使用感の強いポーチが2,000円程度になったこともあります。
もちろん状態にもよるのでしょうが、もしかしたら珍しい色が多かったからかも知れません。
天邪鬼なもので黒いアイテムは皆無のため、ゴールドのリュックやデニムのトートは買取ショップの目を引いた可能性もあるので参考にはならないかも知れません。
偽物がダントツに多いプラダ
一時期は渋谷の女子高生の間で「なんちゃってプラダ」が流行っていたように、プラダは偽物の多さでも有名です。
プラダのアイテムは型番と色を記載した付属しているギャランティカード(Gカード)が付属します。
正規店で購入したアイテムであればGカードに店名と日付が書き込まれるので(手書き・スタンプ両方あります)、オークションなど正規店以外で購入する場合にはアイテムと型番や色名を照合しておくことは必須です。
ただしGカード自体の偽物が出回っているので、Gカードが付いていても必ずしも本物の証明にはなりません。
買取ショップでは一般的にGカードがないと引き取ってもらえませんが、逆に(ここだけの話ですが)違うバッグに付いていたGカードを一緒に送ったら買ってくれたこともあり、ショップでどれだけ目利きをしているのかは何とも言えないところです(笑)
他にもいくつかの見分け方がありますが、一番確実なのは正規店に持ち込むことです。
と言ってもブランド正規店はプラダに限らず真贋の判定はしてくれないので、修理やクリーニングなどの名目で持ち込むのが良いでしょう。
本物でなかった場合には「当店ではお取り扱い出来ません」などと丁寧に断ってくれます(笑)
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